また、専門書と見ずに、忍術編に書かれた少年期の忍犬との話だけでも読むと、かなり楽しめること請け合いです。 やりすぎと違いますか仙人入門というタイトルですが、仙術の入門書ではないので要注意。拳法家である著者の半生を綴った本ですが、ありがちな内容ではなく、むしろあまりに突飛すぎて、まるで小説というよりマンガの世界です。忍犬だとか仙人だとかありえねーみたいなものが普通に出てきて、著者も何気なく書いているので「あ、仙人ってほんとにいるんだー。」と何故か納得してしまいました。そのわりに自動販売機に中身を詰める仕事をやっていたというような地味にリアルな記述もあり、全体の真実みとして効いています。しかし著者がこの数奇な体験から学んだ哲学は確かにまとを得たものであり、読んだ後の充足感もしっかりあります。文系の人にお勧め。