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[ 文庫 ]
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逃げろ、ボクサー (角川文庫)
・山際 淳司
【角川書店】
発売日: 1990-05
参考価格: 483 円(税込)
販売価格:
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・山際 淳司
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カスタマー平均評価: 5
優しさにあふれる山際マジック 山際淳司という作家は、本当に人間が好きなんだな、と思う。
陽の当たる場所で活躍した人を書く時も、そうでない人を書く時も、いつも視線が優しい。
特に葛藤を描く時は、当事者になりきっている。
だから、読み手の心にダイレクトに響く。
表題作の『逃げろ、ボクサー』は、ボクシングの世界チャンプ大橋秀行の兄・大橋克行の物語。
大橋にこんな兄がいたことを私は知らなかったのだが、大橋克行の人間臭さは嫌いじゃないな、と思った。
実際に彼と接すると、また感じ方も違ってくるのだろうが、山際淳司の視線という優しいフィルターを通して接すると、欠点さえも魅力的に感じ、とてもいいヤツに思えてくるから不思議だ。
本書では大橋のほかに、三好泰宏、長崎啓二と田尾安志、カイザー田中、蔦文也と水野雄仁、石井直方、三宅豊の物語が、人間好きのあなたに読まれるのを待っている。
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[ 文庫 ]
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力道山の真実 (祥伝社文庫)
・大下 英治
【祥伝社】
発売日: 2004-12
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
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・大下 英治
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カスタマー平均評価: 4.5
団塊世代のヒーロ プロレスといえば力道山。力道山といえばプロレスという時代に僕たち団塊世代は育った。プロレスラーは力道山であり、その他のプロレスラーはその他大勢組にしかすぎなかった。
プロレスは真剣勝負であり、反則するのは悪役。それに耐えて最後まで反則をしないのが正義の味方である力道山であった。少年が青年になろうとした時期に鉄人であるべき力道山が殺された。それも、チンピラが持っていた登山ナイフでだ。
少年は大人になって、プロレスがショーであり、力道山の試合もしょーであることを知った。しかし、ショーであってもあの時の試合の迫力は八百長ではなかったと思っていた。
だが、この『力道山の真実』は、あおの時代のプロレスの総てが、八百長であり、力道山がチンピラに刺されたのも偶然でなく必然であったと書いている。
なんといっても、力道山をあの大山倍達が1年間も狙っていたとは知らなかった。大山は、力道山あ金に汚く人情のなさに怒っていたのだ。
それに、弱虫だと思っていた東富士や木村政彦が意外と義理・人情に篤い良い人だったということを知った。いつの時代でも、性格が良い人は成りあがりになれないのかもしれない。
ヒーローの光と影 力道山は、朝鮮人としての誇りを秘め、戦後最大の日本のヒーローとして、一気に人生を駆け抜けていった。信じられないような気力と体力、お金への執着、目的のためには手段を選ばない強引さもあった。しかし時代に先駆けた先見性を持ち、起業家として極めて優れたアイデアを持っていた。
大山倍達や木村政彦とのいきさつは面白い。木村氏と力道山の決戦の真実、そして大山氏が復讐の念を持って力道山を1年間も追い続けたことなど。
ジャイアント馬場やアントニオ猪木のような弟子たちには、決して公平ではなかった。しかし、彼らを次の世代のヒーローにしたのは力道山である。
故国が分断され、家族と会うことさえままならぬ悲しみは、ずっと秘めたままであった。板門店の国境で、上半身裸になり、両手を天に上げて、「うおー」と叫んだというエピソードが辛うじて、悲しみの一端を見せているにすぎない。
死のいきさつは、あまりにもつまらない原因である。偏見にも、逆境にも負けることなく生きてきた力道山がこのようにあっけなく死んでいったということは、衝撃的である。だが、魅力と欠点の、どちらも人並み外れて大きかった人物の死としては、これも彼らしいと言うべきなのかもしれない。
裏の顔は・・・ 「日本最大の英雄」の裏の顔は嫉妬深い金の亡者だったと思うとショックを隠せない。世話になったスポンサーを平然と裏切ったり木村政彦の敵討ちに燃える大山倍達を丸め込んだりする汚さには絶句・・・そう思うとあの最後は大山のいう「天罰」がピッタリ。でも異常なまでの金銭欲は猪木がしっかり受け継いでるけど。
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[ 単行本 ]
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浅草キッド×ターザン山本 プロレスLOVE論
・ターザン山本 ・浅草キッド
【東邦出版】
発売日: 2001-02
参考価格: 1,400 円(税込)
販売価格: 1,400 円(税込)
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・ターザン山本 ・浅草キッド
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ネェネェ馬場さん
・馬場 元子
【講談社】
発売日: 2000-02
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格:
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・馬場 元子
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カスタマー平均評価: 3.5
こんな人 周りにいたら こりゃたまらん (芭蕉) 故人について、しかも身内によって書かれたものであるので、馬場さんの
伝記として読むと、がっかりするかもしれません。いいことしか書いて
ありません。
しかし、(ゴースタライターなしで書かれたと仮定して)文面から垣間
見える筆者本人の人柄を想像しながら読むと、これは大変な傑作になると
思います。
自分の性格の欠陥について、「○○への愛ゆえ」という理由づけをして
しまう傾向は、誰しもあると思いますが、この人のはあまりにひどい。
全日本プロレスの関係者はじめ、彼女の周りの方々には、ただただ
同情いたします。
ジャイアント馬場の内面がよく伝わってくる ジャイアント馬場の妻、馬場元子さんが、素顔の馬場正平を語った本。プロレスラージャイアント馬場の裏側にある馬場正平の優しさがよくわかる。 その一方、本書を読むことで、ジャイアント馬場死後、三沢選手達が全日本を去りノアを立ち上げたのもわかるような気がした。
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[ 単行本 ]
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武藤敬司自叙伝―骨の髄までしゃぶり尽くせ!
・武藤 敬司
【経済界】
発売日: 2004-12
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格:
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・武藤 敬司
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カスタマー平均評価: 3
一貫したプロレス観 アメリカでもっとも成功した日本人レスラーは誰か? 現在WWEで活躍中のTAJIRIか?ケンゾーか? 答えはグレート・ムタ(武藤敬司)だ。 脇役のTAJIRI等と違い、ムタはメインイベンターとしてリック・フレアーやスティングらと抗争を繰り広げていたのである。現在でもムタの知名度は他の日本人レスラーを圧倒している。 他のアメリカ人レスラーからもリスペクトされる存在。その武藤敬司の自伝であるが、新人の頃から一貫したプロレス観をもってきた事がわかる。 UWFブームで新日本プロレスでもサブミッションやキックスタイルがもてはやされた時代でも、武藤はムーンサルトプレスで宙を舞い、口から毒霧を吹いていた。 PRIDEやK−1の格闘技に押されて、新日本プロレスが迷走している時も、武藤は「プロレスLOVE」を唱えていた。 僕自身はPRIDEなどの格闘技の方が好きだが、武藤には好感が持てる。 中途半端ななんちゃって格闘技をやっている新日本プロレスより、一貫してエンターティンメントとしてのプロレスを見せてくれる武藤敬司の方がはるかに男らしい。 三沢光晴にも共通するが、成功する人は自分の考えに一貫性がある事がわかる。 プロレス復興は、PRIDEに対抗するのではなく、プロレスにしかできない魅力をアピールしていく事が大切。 武藤の考えは正しい。
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[ 文庫 ]
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父・力道山―初めて明かす父の実像、父への愛 (小学館文庫)
・百田 光雄
【小学館】
発売日: 2003-11
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・百田 光雄
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カスタマー平均評価: 5
自分の幼い日と重ね合わせ、生き方を見つめ直すことができます。 力道山といえば、空手チョップ。
子どもの頃、白黒テレビの前で見たリング内での光景が懐かしく思い出されます。
当時から今まで、力道山といえばプロレスラーで、元力士ということも、記憶に残っていました。
しかし、その人となりは知識としては、全くありませんでした。
亡くなった時は、私が小学校に入学した頃ですから、それ以上の知識を身につける必要もなかったからです。
彼が亡くなって40数年。あらためて、英雄としての力道山が甦ってきます。
何事にも諦めず、挑戦していく姿勢は、現代人にも求められているものです。
厳しい時代だからこそ、自分の生き方に対してひたむきさが必要なのかもしれません。
私の幼い日と重ね合わせ、あらためて生き方を見つめ直すことができました。
没後40年−戦後最大スターの生き様 ”力道山死す”の報は決してありえない事として日本全土の国民誰もが愕然とした。当時小学生であった私でさえ、なぜあんなに強い人がナイフで刺されただけで死んでしまうのかと目の前が真っ暗になったほどである。しかし、本書の冒頭ではこの謎からズバリと切り込んでくれた。何と、死に際までも豪放磊落であったとは・・・。流石に息子だけあり、レスラーとしての表の顔だけでなく、親父、それも天下一品の頑固親父の顔を随所に見せてくれる。プロレス生みの親というよりも、日本の娯楽エンターテイメントの父として、すさまじい生き様と功績を改めて感じることが出来た、これは力作である
没後40年−戦後最大スターの生き様 ”力道山死す”の報は決してありえない事として日本全土の国民誰もが愕然とした。当時小学生であった私でさえ、なぜあんなに強い人がナイフで刺されただけで死んでしまうのかと目の前が真っ暗になったほどである。しかし、本書の冒頭ではこの謎からズバリと切り込んでくれた。何と、死に際までも豪放磊落であったとは・・・。流石に息子だけあり、レスラーとしての表の顔だけでなく、親父、それも天下一品の頑固親父の顔をあからさまに見せてくれた。プロレス生みの親というよりも、日本の娯楽エンターテイメントの父として、すさまじい生き様と功績を改めて感じることが出来た力作である
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[ 単行本 ]
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あなたもジャッジだ―TVファンのためのプロ・ボクシング採点法
・トム カズマレック
【リングシャパン】
発売日: 2003-05
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
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・トム カズマレック ・Tom Kaczmarek
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カスタマー平均評価: 5
より正しく採点するための必読書 ボクシングは必ずしもKO決着ではない。そこで採点によって勝敗を決するわけだが、採点とは漠然とした印象や見た目などとは異なるものである。より厳密な意味で採点基準を把握し、より深くボクシングを楽しみたいファンには必読の書である。適切な図表を加えてもわずか40ページ程のこの薄い本を読めば、ボクシングの採点基準が正しく理解できるだろう。この本を何度も読み、訳者が解説として出演しているWOWOWのエキサイトマッチを見て実際に採点の練習すると、ほぼ完璧に採点技術が習得できるだろう。 英語の原版を買うよりも、訳者あとがきが補足された日本語版の方がはるかに優れている。著者であるWBC審判委員長のトム氏の解説に加え、訳者は自らの主張を述べており、さらにわかりやすく採点のシステムを説いている。
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[ 単行本 ]
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プロレスファンという装置 (青弓社ライブラリー)
・小田 亮 ・亀井 好恵
【青弓社】
発売日: 2005-08
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
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・小田 亮 ・亀井 好恵
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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ハレルヤ!辰吉丈一郎
【三修社】
発売日: 1996-02
参考価格: 1,427 円(税込)
販売価格:
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カスタマー平均評価: 4
辰吉最高 網膜はく離を患い、日本のリングに上がることを断たれたボクサー辰吉丈一郎 がラスベガスのリングに上がるまでを追ったドキュメント。また、辰吉と死闘を演じたリチャードソンやラバナレスが自身のボクシングキャリアや、辰吉について語っている。矢沢永吉や神取忍が辰吉への愛を語る部分も読み応えあり。
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[ 単行本 ]
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プロレス社会学―アメリカの大衆文化と儀礼ドラマ (JICカルチャー選書)
・マイケル・R. ボール
【同文舘出版】
発売日: 1993-03
参考価格: 2,548 円(税込)
販売価格:
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・マイケル・R. ボール ・Michael R. Ball
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カスタマー平均評価: 5
アメリカンプロレスに対する社会学的アプローチ かなり面白い。 筆者のアメリカンプロレスに対する考察、わざわざ研究のために何試合も興行を見に行った上でのものだけに、説得力がある。 特に、各ギミックの持つ役割や分類についての記述には頷かされる。 アメリカにおけるプロレスの位置付けも分かり、アメリカ社会の一端を垣間見ることが出来る。 基本的にほとんどが中流階級である日本におけるプロレスとは状況が違うことを、再確認させられる。また、巻末に載っているWWF(当時)におけるベビー及びヒールのレスラー一覧も味わい深い。マイナーな人もカバーしているだけに。 昔からWWFを見ていた者としては、それだけでも嬉しさこの上ない。 そして、出版から10年以上経っているにも関わらず、この本の内容は現在のWWEにも当てはまっているのではないか。 (まあ若者や労働者階級を対象とする以上、大きく変わるはずもないのだが…) だから今読んでも色褪せない。 ヒーロー像は多少は変化しているとは言え。
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