カスタマー平均評価: 3.5
ミスター高橋氏の暴露本と共にぜひ この本は、ミスター高橋氏の暴露本があって初めて成立するものだと思います。 プロレスファン(特に往年の)の方は、両著とも、ぜひ一度読んでみては?
タコツボで熱く萌えろ! 七人の「刺客」へのインタビューを通じて、元レフェリーによる 新日本プロレスの内幕暴露本を部分的に読み解き、ついでに反論も する本。ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技』の後の口直しの ための本とも言える。冒頭、著者が「プロレスはプロレスである」という言葉を引用して いるのは、内容が分裂的でも全て受け入れろという宣言では無いかと 思える。でも、実は一貫している。即ちプロレス的に「“見る側”が 想像力を爆発させ過剰に見て(P228)」いるのだ。つまりは山本氏に よる師匠譲りの「活字プロレス」の埒内での七番勝負だ。頭の数だけ 真実があるんじゃ、バラバラもとい「立体的」でもしょうがないよな。 なお、ここでいう「真実」は、「楽しい妄想」とほぼ同義語である 反論本であるにもかかわらず、高橋氏の主張を「とんちんかん」と 評する人はいても件の本の趣旨を全否定する人はいない。そんな 狭量な本ではない。ウルティモ・ドラゴンやI編集長の怒りは、 むしろ高橋本におけるプロレス業界の真実=すなわち各々方の頭の 中の積み重ねを否定された面白くなさであり、怒りなのだ。暴露は いいが俺の人生の真実(=楽しい妄想)を否定するなということだ。 映画の演技だって一から十まで監督の指示通りではない。全てが お仕着せでは俳優が光らないだろう。ましてや格段にシナリオ性の 弱いプロレスでは推して知るべし。いわばその程度のことを巡って、 イイ年の大人や老人が熱く萌えるプロレス界のタコツボ性を楽しめる ベクトルを持った人向けです。ちなみに私はI編集長信者なので。
感情武装を論理的に書いてほしかった ターザン山本が、ミスター高橋の著作に対して、7人のプロレス関係者と対談した本。一癖も二癖もある対談相手とともかく対談を成立させているところは、さすが元週刊プロレスの編集長である。 対話相手それぞれの立場が異なり、「感情武装」に対する解釈がそれぞれ異なるので、肝心な「感情武装」について、議論が深まっていないのが残念。 何となく著者が言いたいこと(イコールプロレスファンの言いたいこと)はわかるのだが、「何となく」が完全な言葉にならず「何となく」のままで終わってしまっている。 対話形式ではなく、ターザン山本自身が「感情武装」について「論理的」に書いてほしかった。そんな続編を期待する。
「プロレス」ファンは読むべきです 報道までされて異例の扱いを受けたミスター高橋の一連の暴露本騒ぎに明快な答えを投げかける一冊です。ターザン山本氏とゲストとの対話形式で成り立っています。 本の装丁だけで判断すると非常に感情的なプロレスファンどもの盲目的思想に支配されるかのようなイメージを受けるかもしれません。しかしそんなことではなく、プロレスに携わりなおかつ現役で各団体を率いるゲスト達の(恐らく)生の声を聞くことができます。その対話の中で、件のミスター高橋氏の本を読んでいなくてもあれがどういう騒ぎであったのかをある程度理解することができます。 プロレスが好きで会場にまで足を運ばずにいられない者ならば、必ず一度は通る「八百長と世間で言われることとは本当は何なのか」「エンターテイメ!!ントって何なんだ」「誰が本当にプロレスを好きなのか」「猪木という存在とは」というようなことに読み進むうちに思いをめぐらすことになると思います。ミスター高橋氏の本によって何かを打ち砕かれたかのように思っている人に、バランスを取ってもらう意味でも私はこの本を薦めています。 また一連の本の中で、珍奇な扱いを受けたかの印象のある(?)闘龍門JAPANのファンも、ゲストとして登場するウルティモドラゴンの言葉で溜飲を下げてください。
|